新うきさと通信 

三重県の山里から

  山上に舞い上がる?コロナウイルス

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                「永代経」が中止

 コロナウイルスの「猛威」が標高330㍍の山上にまで舞い上がり、2つの行事が影響を受けている。1つは柚原町にある寺(浄土真宗東本願寺派)が20日に予定していた恒例の「永代経」と彼岸会法要を中止したこと(写真上は掲示)。永代経は故人の供養のため、忌日や彼岸などに寺院で永久にする読経で、多くの檀家・信徒が集う。

             自治会の総会も視野に

 もう1つは、29日に予定されている自治会の総会が中止か無期延期される可能性が出てきたこと。受付でマスクやアルコールを用意し、感染防止の対策を整えることにしているが、会場が広いとは言えず、ものの20人も入れば密室のような圧迫感がある。

 委任状による欠席は例年より増えるとみられ、総会成立の条件である2分の1の出席も危うい。住民の間では「ムリは禁物。落ち着いてからやればよい」、「万が一のことを考えると怖い。どうしても、という理由はないのでは」と、慎重な声が強い。

 当地は山里という地勢からか、市街地での出来事を身近に捉えない傾きがあり、この2ヵ月間もいつも通りで、「コロナなど、どこ吹く風」といった雰囲気だったが、三重県でも感染者が増え始めたことや、国会でインフルエンザ特措法の改正案が可決されたことなどから、ようやく「その気」になり始めている。