新うきさと通信 

三重県の山里から

松阪市郊外の神社に400万円の使途不明金?

        役員は全容解明・公表に難色

 松阪市の郊外にある神社の会計に使途不明金があるらしい、との風聞が広がりつつある。耳にしたのは1カ月ほど前だが、預金通帳を前任者から受け取った役員の間ではもっと早く知られていた模様だ。3月4日付で以下のような提案書を自治会長・総代長に提出した。

 総額400万円の使途不明金があるらしい、との風聞がある。事実なら全容を解明し、全ての氏子に報告する義務がありはしないか。晴朗な会計は、組織の根幹であり、一部の役員による情報の占有は、憶測・疑心の輪を広げるだけでく、集落全体の社会的信認を地に墜とす。折りからの、国民的なスキャンダルに発展した政権与党による裏金疑惑は、教訓とすべき好個の例証では。

           さい銭箱泥棒や銅板屋根の盗難も

 同神社を巡っては、さい銭箱泥棒や銅板屋根の盗難など、不名誉な被害が一再ならず、これ以上の現状追認は、更なる「次」を惹起する可能性がある。近隣の2地域でも数年前に類似の不祥事があり、いずれも徹底調査の上、結果が公表、ケリがついている。住民自治協議会でも3年前、私的流用が発覚、監事だった筆者が幹部の反対を押し切って監査に踏み切り、結果を公表、行政側にも報告書を提出した。

 総代長によると、金額は「10年前から急増」していて、「実際にはもっと多い」。私的流用の事実を認めたものの、公表については「(地域の)空気がおかしくなる」との理由で難色を示している。