新うきさと通信 

三重県の山里から

第二波ではない…再び暴れ出したコロナ

             

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                                                   無責任な「そのうち収まる

 案の定と言うべきか、「自粛」の解除後、またぞろ暴れ出した新型コロナウイルス松阪市の地域紙、夕刊三重(7月13日付)に思うところを投稿した。以下はその全文である。

 収まりかけたかに見えた新型コロナウイルスの感染が再びぶり返しつつあるように見える。政府は二度目に非常事態宣言の発出をためらっているが、これは「第二波」の前触れであり、グズグズしていると、取り返しがつかなくなる、との警告がかまびすしい。が、両者の判断は当否、相半ばする。

 東京都で二百人、全国で三百人を超えたのは、確かに「急増」なのだが、病態の実相は「第一波」の続きではないか。ここしばらくの低位安定は、人為的な「自粛」によるもので、ウイルスの活動が自然に鎮静化したわけではない。「自粛」を解除した途端に感染が広がったことがその証だ。

 一波か、二波か。どちらを採るにせよ、対策に変わりはないはずだが、それによって人間側の腰の据え方が違ってくる。「一波」に立てば、「そのうち収まる」という根拠のない、幼稚で無責任な楽観論は姿を消すのではないか。心構えは実践(暮らしの在り方)の内容を変えてしまう。