新うきさと通信 

三重県の山里から

      標高330㍍の風景

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               犯人の心当たりはあるが

 この通信はネットだけでなく、「紙」でも発行している。昨年5月に報じた山上で綾なす人間模様のひと欠けらを再録。

 以下に本文を転載。

 13日午後12時半ごろ、空き地に駐車していたバイク(250cc)と軽乗用車の前輪がパンクしているのを本紙発行人が見つけ、届け出た松阪警察署の駐在所の巡査による実況見分のあと、被害届を提出した。

 この日、本紙発行人はいつものように町で買い物をするため、自宅から70㍍離れた空き地に駐車しているバイクで前の旧道に上がると、急にハンドルがふらついた。 

 エンジンを切り、前輪タイヤを指で押したところ、へこんだため、軽乗用車も点検すると、前輪がぺしゃんこになって草むらに埋もれていた。それぞれ千枚通しで刺し、カッターナイフでさいたような跡がある。前日の夕方は異常はなかったので、深夜の犯行とみられる。犯人は、本紙発行人が空き地に駐車していることを知っている人物の可能性が高い。

 事件を知った住民は「そんなことをする人がこの村にいるのか」、「信じられない」、「のどかな山里なのに」などと、異口同音に呆れ顔。本紙発行人は10数年前にもサイドミラーを粉々にされたり、畑の小屋の窓ガラスを割られたりするなど、10数回におよふ嫌がらせを受けた。

 当時、持ち上がった村の騒動に絡んだもので、犯人の見当はついていたものの、確証がなかったため、未解決のまま。今回も巡査から「犯人は?」と、ズバリ訊かれたが、答えなかった。

 ただ、心証はある。1月8日付の「税金を野ざらしー放置された獣害防護柵」にあるように、税金で購入し、交付された柵が転売された疑いがあることを「通信」で報じていた最中のことなので、この犯行はそれを恨んでのことではないか、とみられる。