新うきさと通信 

三重県の山里から

 山の図書室…「うきさと文庫」

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          風雪100年の古民家 「知の群れ」に蘇る

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      上=裏の空き地。花畑に衣替えし、青空食堂も

      下=入口の看板(津市美杉町の画家、北條九一郎氏製作)

 

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           政治・歴史から童話・漫画まで

 標高330㍍の山里に佇む築100年という松阪市柚原町の古民家を譲り受け、その一部を図書室に改造する計画を進めている。名付けて「うきさと文庫」。6畳ひと間の小さな部屋だが、蔵書が増えてくれば隣の6畳と合体させるので、2000冊ほど収容できる見通しだ。ことし中にはオープンの予定。

 政治や歴史などの専門書から子ども向けの童話や漫画まで、幅広いジャンルを網羅。4年前、県道29号沿いに開設した「峠のギャラリー」に次ぐ「山の図書室」というわけで、早くも本居宣長に関する蔵書や美術全集、さらには現代史の裏面を抉る「深層本」などの寄贈が相次いでいる。

 ほかに和室と洋室が2つずつあり、来館者の交流の場にも。隣接した空き地は花畑に作り替え、真ん中にイスとテーブルを据えた青空食堂も構想中(食事は持ち込み)。

 問い合わせは大窪興亜(新うきさと通信発行人)まで。0598・35・0788。