借りたのは、どっち? (1月15日付からのつづき) 翌月、甚吉を訪ねた。築50年ほどの民家を移築して30年になるという平屋の格子戸が開き、つるりと光った頭が朝の陽ざしを照り返した。 「何の用や」 「住連協の名前は出してへんて、斎院は言うてるで」 「確…
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