新うきさと通信 

三重県の山里から

    意欲なし?新規条例案ゼロ

          松阪市議会の昨年の議員提案

 令和3年の松阪市議会(臨時会議含む)での議員による議案提案率は8%であることが明らかになった。このうち、議員の意欲を示すバロメーターとされる新規条例案はゼロ(議会事務局調べ)。

 提案数は市長132、議員12。議員のうち、改正条例案3、会議規則の改正1,特別委員会の設置3。新規条例案はゼロ。市長提案の採決結果のうち、原案のまま132、修正可決ゼロ。2012年の全国自治体当たりの議員提案率は9%。

 一方、全国市議会議長会がまとめた平成29年の議員提出による新規条例案は、人口10万-20万人未満の27の自治体で平均1.2件。三重県では伊勢、名張、鳥羽、熊野、員弁の4市1郡で6件。これ以外では、松阪市を含め、議員による提案はゼロ。また、平成27年は全国ベースで1651件、4.7%。

 市議会は本来、条例を提案、制定する権利を持つが、ほとんど行使されておらず、松阪市も例外ではない。同じ状態が毎年のように繰り返されており、議員自らの問題意識がいかに乏しいかを露呈している。市民からは「自分たちの果たすべき役割が分っているのか」「われわれの血税を何と心得ているのか」と、厳しい批判も出ている。