新うきさと通信 

三重県の山里から

   「草害」も条例で規制を

マムシ、野ネズミ、ムカデ、ケムシ、カメムシ 

 

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            道路に溢れ出し、交通障害も

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           条例での規制を訴え、夕刊三重に投稿

  狂ったように生い茂る雑草の塊が住民の平和な暮らしを脅かし始めている。農作物を食い荒らすシカやイノシシだけでなく、毒・ばい菌をはらむマムシ、野ネズミ、ムカデ、さらには食害性のアオムシ、ケムシ、カメムシなどが繁殖、一部では「これは草害。条例で規制するしかない」と、行政の「英断」を期待する声が挙がっている。

 特に目立つのは柚原町。県道や旧道沿いの広い空き地にところ狭しと生い茂り、交通障害も。たまりかねた住民が石垣の外から刈り取ったが、すぐ生え変わり、焼け石に水。敷地に入りたくても不在地主の了解がなければ不法侵入にもなりかねない。

 これまでは個人的に電話などで事情を話し、有償で刈り取っていたが、相続などで名義が変わると「敷地内のこと」と、取り合ってもらえない恐れもあり、受話器を取るにも腰が引ける。

 そこで持ち上がっているのが法による規制案。松阪市には「町をきれいにしよう」と言う名の条例があるが、これに「草害」が加われば、地主への説得力も格段に増すのではないか、という。

 市は「現地で解決を」と乗り気薄だが、空き家対策には国の特措法を活用することでそれなりの成果をあげているはず。「住民の声にもっと真剣に耳を傾けて」との声は強まる一方だ。